会長挨拶
同窓会『広工大建築会』設立の趣旨
広工大建築会 会長 大江 芳貴
昭和40年に広島工業大学工学部建築学科が開設されて以来58年が経過しました。
昭和44年には建築学科の卒業生により、在校生の支援と卒業生の親睦を目的とした建築学科同窓会五三会が結成されました。
以後、平成5年までは工学部単科大学として1学部6学科体制が続きましたが、時代の要請もあり、工学部建築学科を発展的に解消し、日本で初めての環境学部が開設されました。これは、当時建築学科に2コースあった一つの建築デザインコースに環境関連科目を加え環境学部環境デザイン学科に改組転換したものです。
この時、建築学科のもう一つのエンジニアリングコースは、工学部土木工学科と合併し、土木工学科建築工学コースに移行した経緯があります。
工学部土木工学科に土木系と建築系の学生教育を行っていたことから平成9年には双方に共通する名称の建設工学科と改名し、さらに平成18年には建築工学コースは単独の建築工学科として新たな出発をしました。
これらの変革はありましたが、平成5年からは広島工業大学には工学部、環境学部にそれぞれ建築関連学科があり、これが本学の建築教育の特徴の一つであり、また両者の教育目標の差異を理解してもらいにくい側面ともなっています。
建築系卒業生の同窓会の関係もやや複雑であり、当初の五三会は基本的には環境デザイン学科に引き継がれました。
そして、土木工学科、建設工学科の建築工学コースの学生は基本的には土木工学科の同窓会広土会会員として活動してきましたが、土木と建築の活動範囲の差異もあり建築工学コース卒業生の十分な満足は得られなかった事もあり、五三会への任意加入も可能となっていた訳です。
このような複雑な同窓会関係を明確にするために、平成5年からの建築工学コース卒業生を対象とした新たな『広工大建築会』を発足しました。
同じ教育環境で育った工学部土木工学科、建設工学科の建築工学コース科の卒業生、および建築工学科卒業生として、いわば同じ釜の飯を食った仲間たちのさらなる結束を図りたい、そして五三会、広土会とも連携や親睦を図り、広島工大建築教育の伝統も守りたい。これが広工大建築会設立の目的です。
建築は本来非常に幅の広いそしてそれぞれの専門性のコラボレーションが必要です。
先輩、同僚、後輩の縦横の繋がりは時として非常に心強いものです。そのための一助に広工大建築会はなるべきだし、なっていかなくてはいけないと思います。広工大建築会を広工大建築会の会員でもり立てて行きましょう。